複数のテクニカル指標が、ビットコイン（Bitcoin/BTC）が9万ドルを突破する準備が整っていることを示しています。

ビットコインがいつ10万ドルに到達するかはまだ議論されていませんが、現在、9万ドルの水準に挑んでいます。一部の取引所はこの節目を一時的に超えたかもしれませんが、その後の反落は、この価格帯が依然としてロングとショートの注文の激戦地であることを示しています。特筆すべきは、いくつかのテクニカル指標が強気トレンドを指摘していることで、現在の暗号資産（仮想通貨）の強気相場は減速する気配がありません。

強気と弱気の分かれ目は9万ドル

火曜日の早朝に、最大の仮想通貨が5%下落し、8万5,000ドルの安値を付け、レバレッジをかけた後場の買いが一部解消されました。しかし、この急落は短時間で終わり、相場はすぐに反発して米国の取引時間中に最高値を更新し、その後いくらか値を戻しました。ビットコインはコインベースで一時9万ドルを超えましたが、バイナンスやBitgetなど他の主要プラットフォームではこの水準をわずかに下回ったままでした。

いくつかの指標が、この価格前後での強気と弱気の分かれ目を示しています。オーダーブックの集計を分析すると、投資家が9万ドルの節目に頭を悩ませているのがわかります。

BTC/USDTオーダーブックのスナップショット。出典：TRDR.io

さらに、強気トレーダーはビットコインが9万ドルを突破し、93,000ドルまでのショートポジションを清算し始めることを熱望しています。 CoinGlass によると、ボラティリティの高まりにより、過去24時間で仮想通貨全体で9億4,000万ドル相当のレバレッジを利用したデリバティブポジションが清算されました。これは、日本円キャリートレードが大幅な売り圧力を経験し、BTCが50,000ドルを割り込んだ8月5日の市場暴落以来、1日で最も高い清算額となりました。

BTC/USDTの清算マップ。出典：CoinGlass

現物取引量の急増がビットコインの9万ドル突破をさらに後押ししており、一部のプラットフォームではビットコインがしばしばプレミアム価格で取引されることがあります。

BTC/USD4時間足チャート。出典：TradingView

Galaxyのリサーチ責任者であるAlex Thorn氏は、11月12日のXの投稿で、ビットコインは2024年11月11日に8,400ドル以上上昇して史上最高値の85,000ドルを上回り、ビットコイン史上最大の1日の上昇率を記録したと指摘しました。

ビットコインの日々の大きな動き。出典：Alex Thorn氏

BTC ETFの資金流入が急増

ドナルド・トランプ氏が大統領選に勝利して以来、暗号資産に対する規制緩和や金融政策への期待からビットコイン価格が急騰しています。この価格上昇の大きなきっかけとなったのはビットコインETFで、トランプ氏の選挙勝利を受けて大量の資金が流入し、このセンチメントをさらに強めています。

Farside Investorsのデータによると、ビットコインETFは11月11日だけで11億ドルの純流入を記録しました。そのわずか数日前の11月7日、ビットコインETFはすでに13億7,000万ドル以上のビットコインを蓄積していました。

BTC ETFの資金流入（百万ドル）。出典：Farside

11の米ドル建てビットコイン現物ETFのうち、BlackRockのiShares Bitcoin Trustがトップとなり、この期間に20億ドル以上の資金を集めました。

その他の主要なETFの1週間の流入量は、Fidelity Wise Origin Bitcoinが6億6,830万ドル、Bitwise Bitcoin ETFが1億8,000万ドル、ARK 21Shares Bitcoin ETFが2億5,320万ドルを記録しました。

免責事項：この記事で述べられている意見は、情報提供のみを目的としています。本記事は、取り上げた商品やサービスを推奨するものではなく、また投資、金融、トランザクションのアドバイスをするものではありません。投資に関する意思決定は、事前に専門家に相談することをお勧めします。