グーグルクラウドが新しい Web3 ポータルを立ち上げた。このポータルは、ブロックチェーン開発者向けのデータセットや、ノンファンジブルトークン (NFT) の作成チュートリアルなどのリソースを提供している。しかし、仮想通貨業界内での受け止め方は賛否両論のようだ。

4月25日のX投稿で、アンチェインドのプロダクトマーケティング担当バイスプレジデントを務めるフィル・ガイガー氏は、「ビットコインとライトニングのサポートがない? 最も重要な仮想通貨を無視するのは見過ごせない」と 述べた 。

4 月 26 日、匿名の仮想通貨トレーダーであるマーティパーティ氏は自身の X フォロワー 80,700 人に対し、「感銘を受けない。グーグルは大幅に遅れをとっている」と語った。

一方、このローンチを歓迎する声もある。ミトロプラス・ラボの創設者であるアイバイビ・フェスト氏は、4月25日のX投稿で、Web3ポータルを「包括的なリソース」と歓迎した。

Source: Google Cloud

グーグルの説明によると、開発者はさまざまな製品にアクセスし、テストネットトークンを受け取って、イーサリアムのテストネットであるセポリアとホレスキーに分散型アプリケーション (DApp) をデプロイしてテストできる。

また、NFT 開発やWeb3ロイヤルティプログラムの実装、マルチパーティ計算によるデジタル資産のセキュリティ確保に関するチュートリアルを含む学習プログラムも用意されている。

グーグルはWeb3向けの開発を進めている。

最近では、グーグルは機能を拡張し、ユーザーがビットコイン、アービトラム、アバランチ、オプティミズム、ポリゴン、ファントムなど複数のブロックチェーンでウォレット残高を検索できるようにした。

2024年初頭、グーグルはポリシーを更新し、ビットコイン上場投資信託 (ETF) など、主要検索エンジンでの特定の仮想通貨製品の広告を許可した。

2023年から、グーグルはポータル立ち上げに向けて、パートナーシップの構築に注力していたようだ。

2023年10月、グーグルクラウドのデータウェアハウスであるBigQueryはMultiversXと統合した。これにより、Web3プロジェクトおよびユーザーは、グーグルクラウドエコシステム内の強力なデータ分析および人工知能ツールから貴重な洞察を得ることができるようになった。

その1か月前の2023年9月には、データウェアハウスに11のブロックチェーンネットワークを追加した。

追加されたネットワークには、アバランチ、アービトラム、クロノス、イーサリアムの ゴエリテストネット、ファントム、ニア、オプティミズム、ポルカドット、ポリゴンのメインネット、ポリゴンのムンバイ テストネット、トロンが含まれている。