仮想通貨取引プラットフォームのアブラ ヴァルキリーの仮想通貨信託ファンドを買収=報道
仮想通貨取引プラットフォームのアブラが、米国の25州の金融規制当局との和解に先立ち、2024年5月にヴァルキリーのプライベート仮想通貨信託ファンドを買収したと報じられている。
ブルームバーグによると、アブラはヴァルキリーのトロン(TRX)とジリカ(Zilliqa)の信託ファンドを引き継いだ。これらの信託ファンドは、それぞれ5000万ドルと2130万ドルの売上を記録していた。トロンとジリカに加え、アブラはヴァルキリーから他の複数の未公開のデジタル資産信託ファンドも購入した。アブラの資産運用部門の責任者であるマリッサ・キム氏は、同プラットフォームが市場の需要が高まれば、これらの信託ファンドを取引所に上場させる可能性があると語った。
アブラと規制当局の和解
2023年、テキサス州の規制当局はアブラを証券詐欺で告発した。テキサス州証券委員会は、同社が2023年3月以降支払不能であると主張し、同年6月に停止命令を発行した。
2024年1月、アブラはテキサス州証券委員会と合意に達し、業務を縮小する一環として、10ドル以上の残高を持つ全投資家に対して資金を出金するよう通知することに同意した。残存資金は法定通貨に換金され、テキサス州の投資家に返還される予定であった。
当時、アブラの創設者ビル・バーハイト氏は、同プラットフォームが米国での出金を制限したことは一度もないと主張し、米国内での業務の縮小に対するコミットメントを再確認した。
2024年、アブラは複数の州の規制当局からの圧力に直面し続けた。これらの規制当局は、同社がライセンスなしで運営していると非難し、最終的には25州との 和解に至った 。
ヴァルキリーの事業売却が進む
2024年初頭、コインシェアーズはヴァルキリーのETF事業と金融会社ヴァルキリー・インベストメンツのアドバイザリー部門を買収した。コインシェアーズは、米国での拡大目標の一環として、ヴァルキリーの事業資産をコインシェアーズブランドに再ブランド化することも 発表した 。
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