JPモルガンのアナリストは、ビットコイン(BTC)マイニング株4銘柄の価格目標を引き上げた。コインテレグラフに共有されたレポートによれば、これはマイナーの電力資産とBTC保有量の価値を反映するためだ。

このレポ―トによれば、MARAホールディングス(MARA)、クリーンスパーク(CLSK)、ライオット・プラットフォームズ(RIOT)、IREN(IREN)の価格目標が引き上げられた。各銘柄はすでに改訂された価格目標に近いか、それを上回って取引されている。

「以前は、各事業者の4年間の収益機会に基づいてビットコインマイナーを評価していた」とアナリストは語った。「今回のフレームワークを拡大し、1)各企業の土地と電力資産の価値を取り入れ、2)マイクロストラテジーのようにバランスシートにビットコインを保持することでマイナーにクレジットを与えるHODLプレミアムを導入した」という。

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Source: JPMorgan report

HODLプレミアム

レポートによれば、マイクロストラテジー(MSTR)は、ソフトウェア企業から事実上のビットコインファンドに転身し、BTC財務の価値に対して約2.4倍の倍率で取引されている。

12月10日時点で、MSTRは年初来で約450%の上昇を記録し、BTCの125%の上昇を上回っている。マイクロストラテジーは世界最大のBTC保有企業であり、その価値は約400億ドルである。

ビットコイントレジャリーズのデータ によれば、これに続くのが主要なビットコインマイナーであり、マラソン、ライオット、クリーンスパークがそれぞれ約39億ドル、11億ドル、8億9000万ドルのBTCを保有している。

現在、多くの企業が株式市場で同様の取引プレミアムを得ることを期待してBTCを購入している。ビットコイントレジャリーズによれば、企業は12月10日時点で530億ドル以上のBTCを保有している。

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Top 10 corporate BTC treasuries. Source: Bitcointreasuries.net

マイナーが持つ電力資産

ビットコインマイナーは、4月20日のビットコインネットワークの半減期イベントに適応しようとしている。このイベントでは、マイニング報酬が1ブロックあたり6.25BTCから3.125BTCに減少した。

2024年第2四半期は「歴史的な四半期であり、ビットコインマイナーは4回目のビットコイン半減期イベントを乗り越え、1日あたりのコイン採掘量(およびその他の条件が同じであれば、1日あたりの収益機会)を半減させ、マージンと収益性が低下した」と、JPモルガンは 8月のレポートでのべた 。

これに対応して、資金力のあるマイニング企業であるライオット・プラットフォームズとクリーンスパークは「近い将来のハッシュレートを増加させるために、電力施設を持つ他のマイナーを買収した」とJPモルガンは指摘する。

12月のレポートはさらに、「ライオットは、我々のカバー領域で最も価値のある電力ポートフォリオを持ち、その価値は約13億ドルと我々は見積もっている」と述べている。

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