ナスダック、グレースケール・ポルカドットETFを申請
米国の証券取引所ナスダックは、グレースケールが運用するポルカドット(DOT)裏付けの上場投資信託(ETF)を申請したことが提出書類で明らかになった。承認されれば、「グレースケール・ポルカドット・トラスト」は、資産運用会社グレースケールが提供する公開取引型の仮想通貨ファンドのラインナップに加わることになる。
この 申請 は、アルトコインに連動するETFの上場を目指す取引所や資産運用会社による、米国証券取引委員会(SEC)への相次ぐ申請の一環だ。
ETFの取引を開始するには、SECによる審査と承認が必要となる。
Nasdaq proposal to list and trade Grayscale’s Polkadot Trust. Source: Nasdaq
グレースケールのETF拡大戦略
グレースケールはすでに、スポット型のビットコイン(BTC)ETF2本とイーサ(ETH)ETFを上場しており、ソラナ(SOL)、ライトコイン(LTC)、XRP、ドージコイン(DOGE)、カルダノ(ADA)に連動するETFの上場も目指している。
さらに、複数のアルトコインを含む分散型の仮想通貨バスケットETFの上場許可も申請した。
グレースケールは、公開市場では取引されない単一資産の仮想通貨ファンドを多数運用している。
同社は2月、Pythネットワークのネイティブトークン向けの投資ファンドを立ち上げ、1月にはドージコインの非上場型投資ファンドを設立した。2023年12月には、LidoおよびOptimismのガバナンストークン(LDOおよびOP)向けの新たな投資ファンドも立ち上げている。
Grayscale’s single-asset crypto products. Source: Grayscale
仮想通貨ETFの申請が相次ぐ
グレースケールは、SECの承認を求めるアルトコインETF申請企業の一社に過ぎない。他の発行者も、ヘデラ(HBAR)や「オフィシャル・トランプ(TRUMP)」といったアルトコインに連動するETFの申請を行っている。
資産運用会社21Sharesも、ポルカドットETFの上場を申請している。
発行者らは、既存のETFの変更提案についてもSECの承認を待っており、これにはステーキング、オプション取引、現物交換(インカインド方式)の導入などが含まれる。
SECは、米国のドナルド・トランプ大統領が2期目に入った後、仮想通貨に対する姿勢を軟化させた。
前大統領のジョー・バイデン政権下では、SECは仮想通貨関連企業に対し、証券法違反を理由に100件以上の訴訟を起こしていた。2024年にはスポット型ビットコインおよびイーサETFを承認したものの、他の仮想通貨に連動するETFの提案は阻止していた。
ブルームバーグ・インテリジェンスの推計によると、米国でのXRP ETF承認の確率は65%、ライトコインおよびソラナETFの承認確率はそれぞれ90%、70%とされている。
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
こちらもいかがですか?
オニキスコイン、売り圧力で苦戦=1月の過去最高値から57%下落

バイナンス、2025年にアルトコイン/BTCペアから移行

XRP、クジラが32億ドル蓄積=価格上昇の可能性

主要なブロックチェーン、仮想通貨の暴落にもかかわらず 開発が11~26%増加
暗号資産価格
もっと見る








