ビットコイン 9万4000ドル超えに苦戦か 仮想通貨アナリスト「大きな抵抗に直面するだろう」
ビットフィネックスのアナリストによれば、ビットコイン(BTC)は2日前に9万4000ドルの回復を試みたものの失敗したため、この水準を超えるのが難しくなる可能性がある。
ビットフィネックスのアナリストは、 3月3日の市場レポート で「価格を9万4000ドル以上に戻すための回復は、大きな抵抗に直面する可能性が高い」と述べた。ビットコインは3月2日に9万4000ドルを割り込んで以来、反発できていない状況にある。
強い売り圧力がトランプ発言による上昇を相殺
ビットフィネックスのアナリストは、3月1日に米国のトランプ大統領が仮想通貨準備金の創設を 約束した発表 に端を発した市場の変動に言及。この発表後、ビットコインは8万5000ドルから9万5000ドルへと12%急騰した。
しかし、アナリストによると、ビットコインの現物市場で強い売り圧力が発生し、その大部分の上昇分が帳消しになった。 コインマーケットキャップのデータ によれば、現在のビットコイン価格は8万7190ドルであり、9万4000ドルへの回復には約8%の上昇が必要となる。
ビットコイン価格の推移 Source: CoinMarketCap
短期的なビットコイン価格の見通しについて、仮想通貨アナリストの間で意見は分かれており、下落トレンドが終了した確たる兆候も、新たな上昇トレンドが始まる明確なシグナルもない状況だ。
仮名の仮想通貨トレーダーであるRekt Capital氏は、 3月4日のX投稿 で「過去のデータから見れば、この下方トレンドはすでに底を打った可能性がある」と指摘する一方、「さらなる下落の可能性は否定できない」と述べた。
Rekt氏によれば、ビットコインは今後数日間、9万3500ドルのレンジ下限付近で一定の価格安定を見せる可能性があるが、再び9万3500ドルを割り込む展開も考えられるという。
買い手が本格参入するまで不安定な状況は続く
仮想通貨アナリストのアクセル・アドラー氏は 3月4日のX投稿 で、ビットコインが直近で8万1000ドルに達した際に「買い支えが入ったことは良い兆候だ」とコメントした。
一方、MNトレーディングの創設者であるミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は「正直なところ、今週は多くのマクロ経済データやイベントが控えているため、様子を見る必要があると思う」と 述べた 。
米国の2月の消費者物価指数(CPI)は3月12日に発表予定であり、その翌週の3月19日には米連邦準備制度(FRB)の次回利上げ決定が控えている。
マスターベンチャーズの創設者であるカイル・シャス氏は、裁定取引を狙うトレーダーではなく、本格的な買い手が市場に参入するまでは、ビットコインの価格変動が続くとの 見方を示した 。
また、市場心理を測る恐怖強欲指数は、2月25日以来「極度の恐怖」カテゴリーに該当するスコア20を示している。
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