5日のビットコイン(BTC)円は1309万5989円から取引が始まった。東京時間は動意に欠ける展開となったが、トランプ関税による貿易摩擦の軽減期待やドル指数の下落を眺め、海外時間に上値を伸ばし、今月3日から4日の急落の半値戻し1321万円を回復した。

米国時間序盤に発表された1月のADP雇用レポートでは雇用者数が+7.7万人と市場予想の+14万人を大きく下回り、一時リスクオフムードが広がったが、ISM非製造業PMIが改善すると、半値戻し周辺から反発。その後、トランプ米大統領がカナダとメキシコに対する関税を巡って、北米車メーカーへの適用を1カ月延期すると発表したことで、リスクオフムードが更に巻き戻し、1352万5490円でこの日の取引を終えた。

トランプの姿勢軟化でBTC続伸 半値戻しは全値戻しか【仮想通貨相場】 image 0

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。