ビットコイン(BTC)は、今後3週間以内に急騰する可能性が高いと予測されている。これは、世界的な流動性の拡大が仮想通貨やリスク資産にとって有利な状況を生み出しているためだ。

資産運用会社ビットワイズの欧州調査責任者 アンドレ・ドラゴシュ氏 によると、世界のマネーサプライが過去最高水準に達する見込みだという。

ドル安の進行、BTC価格の追い風に

ビットコインの価格上昇の新たな要因が浮上しており、その背景には米ドルの下落がある。

トレーディングビューのデータ によると、米ドル指数(DXY)は104を下回る寸前となり、昨年11月以来の安値に向かっている。

ドラゴシュ氏はXで、「このトレンドが続けば、世界のマネーサプライは間もなく過去最高を更新する」と述べ、DXYを「今日最も強気なチャート」と表現した。

「これがビットコインにとって何を意味するかは、言うまでもない」とコメントし、さらなる上昇を示唆している。

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米ドル指数(DXY) Source: Cointelegraph/TradingView

リスク資産にとって有利な環境が整う

米国のトランプ政権は、これまでのところドルの回復に大きく寄与しておらず、一方で貿易関税がリスク資産のセンチメントに影響を与えている。

アナリストのコリン・トークス・クリプト氏は、M2マネーサプライの回復がビットコインの次のブレイクアウトを示唆する可能性があると 指摘している 。

一般的にビットコインの強気相場は世界的な流動性の拡大と密接に 結びついている 。

コリン・トークス・クリプト氏は、今週のX投稿で「株式、ビットコイン、仮想通貨市場の上昇は壮大なものになる」と発言し、3月25日頃を「おおよそのターゲット日」と予測した。

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リスク資産とグローバルM2マネーサプライ Source: Colin Talks Crypto/X

米国のビットコイン準備金、実現確率は70%超え

ビットコインとアルトコインは、これより早い段階で追加の追い風を受ける可能性がある。

3月7日には、ドナルド・トランプ大統領がホワイトハウスで初の仮想通貨サミットを開催する。このサミットに向け、ハワード・ラトニック商務長官は戦略的ビットコイン準備金の確認につながる可能性があると示唆している。

一部の情報筋によると、議会の支持が不足しているため、ビットコイン準備金の発表は遅れる可能性があるとされている。しかし、長年市場を追ってきた専門家の間では「最終的に準備金は不可避」との見方も根強い。

プロフェッショナル・キャピタル・マネジメントの創設者兼CEOであるアンソニー・ポンプリアーノ氏は、「戦略的ビットコイン準備金は実現する。誰もがデジタルの健全な通貨を求めている」と Xでコメントした 。

3月5日、仮想通貨指数ファンドおよびETF運用会社ビットワイズの最高投資責任者(CIO)のマット・ホーガン氏は、市場ノートで「最終的に、準備金はビットコインのみで構成される可能性が高い」との 見解を示した 。
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Source: Kalshi

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。